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紫陽花の頃になるとふと思い出す出来事。
私がまだ学生だった頃で、もう10年以上まえになりますが、 歴史あるものを愛し、京都にもよく訪れていた伯父と一緒に お寺めぐりをしたことがありました。 きゃぴきゃぴ(死語)した女学生の頃とはいえ、 私もいちおう史学科の学生だったので、お寺めぐりは当時から大好きでした。 しかし、この道極めて50年!そのうえ勉強家で凝り性の伯父には到底たちうちできず、 写真も撮らず黙々とお寺を巡る伯父に必死の思いでついてまわったものです。 三千院の奥の院には、紫陽花苑があって 雨に濡れた満開の紫陽花はとても美しい景色だったのですが、 超硬派な伯父にいわせると 「寺にこういった余計なものはいらないんだよ」 とまったく興味なさそうな様子。 そんな伯父が、ここらへんで写真を撮っておこうとカメラを取り出しました。 私が当然のように綺麗に咲いている紫陽花の前に立とうとしていると、 「こっちこっち」と伯父に別の場所へと誘導されました。 「うん、これはいいよ!」 伯父が薦めたのは、ぱっと見ただの大きな石にしか見えないような 石仏が安置された掘っ立て小屋の前。 せっかく紫陽花が満開なのに、なぜなぜ、よりによって石仏!? という言葉をのみこみ、複雑な笑顔で石仏と一緒に写真を撮ってもらいました。 三千院の紫陽花苑にはそれ以来訪れていません。 一緒に行った伯父は亡くなってしまいましたが、 今行けば、あの石仏のよさが理解できるのでしょうか 紫陽花よりも石仏を選んだ伯父の気持ちは なんとなくわかるようになったんですが。 |
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三千院三千院(さんぜんいん)は、京都市左京区大原にある天台宗の寺院。三千院門跡(−もんぜき)とも称する。山号は、魚山(ぎょざん)、本尊は薬師如来、開基は最澄である。京都市街の北東山中、かつては貴人や仏教修行者の隠棲の地として知られた大原の里にある。青蓮院 京都探索どっとこむ【2007/07/29 04:39】
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